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そして、試合が終了した。皆ベストを尽くして頑張ってけど、結果は青春学園の勝ちだった。
赤也が泣いてるのを見て、私はもらい泣きしそうになってしまった。
そして会場の前でミーティングをして、しばらくして皆帰り始めて行った。
私は先程約束した通り、清市と一緒に帰ってるけど…どう切り出したら良いのか、わからない。だって…清市だって落ち込んでるのに、今、こんな事言っちゃっていいのかな?
そんな事を思いながら、私は清市の隣を歩いていた。
すると、清市が眉を下げて小さく笑いながらそう言ってきた。
『なんか…沙樹には、情けないところを見せちゃったな。』
私は俯いていた顔を上げて清市を見ながらそう言った。
『そ、そんな事ない!清市も、皆も凄くかっこ良かったよ!』
清市はくすくす笑いながらそう言った。そして、思い出したように私にそう問いかけて来た。
『そうかい?…ありがとう。そういえば、試合が始まる前に言ってた、話ってなんだい?』
私は清市に問われた事に赤面してま俯いてしまいながらも、ずっと言おうとした。
『あ…あのね。私、清市の事が…』
すると、先程まで黙っていた清市が私の言葉を遮ってきた。
『待って』
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