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『え?』
驚いきながら私は清市を見上げた。
『その前に、俺も沙樹に言いたい事があるんだけど…いいかい?』
『う、うん…』
清市の言葉に、私は少し戸惑いながも頷いてそう言った。
そして、清市が優しく微笑みながら私を見てそう言ってきた。
『俺…沙樹の事が好きなんだ。沙樹がテニス部に入ってきた時から、ずっとね。良かったら…俺と付き合わないかい?』
私は驚いて両手で口を覆いながらも、清市の言葉に何度も頷いた
『ほ、本当に!?その、私も…清市の事が好きだから…。私で良ければ、改めて、これから宜しくね!』
私の言葉に満面の笑顔で頷き、私を優しく抱き締めながら清市は私にそう言った。
『うん…ありがとう。けど、俺は沙樹でいいんじゅなくて、沙樹がいいんだ。それは覚えておいてね』
『う…うん!私こそ…ありがとう』
清市を抱き締め返し、少し照れながら私は清市に礼を言った。
そして私達は手を繋いで家まで帰っていった。
私は、清市の事をこれからもずっと支えていきたい。テニス部のマネージャーとしてでも、清市の彼女としてでも…だって、私は清市の事が、ずっと…大好きだから。
-完-
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