序章『 』

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眠りの世界 夢……… 人はその世界に入ると ある人はその日の印象深いモノを ある人は己の願望を その眠りの世界で見る そして少年の夢は 過去の記憶を見ていた 太陽「行ってきます」 母親「行ってらっしゃい」 普通の高校生の太陽が映っている 何も不自然な事はない だが少年は母親を見続け 不信感を抱きつづける 太陽「もっと昔か?」 太陽「お母さん、今日徒競走で一番だったよ!!」 母親「うん、よく頑張ったね」 母親は太陽の頭を撫でていた その頃の太陽は見た限り小学生ほどだろうか 太陽「これも違う……… もっとさらに昔を……」 ノイズが入り視界はぼやけて何があるかよく見えない 太陽「…か……さん …………じ…………ぶ?」 母親「た……よ…う …き…………ては…………だめ!!」 太陽「お……さん、……か………さ……」 太陽が母親を呼んでいる声に聞こえる だがその声は 『ブシャッ!!』 あまりに生々しい音がすると消えた ?「ヨクモオレヲコロシタナ」 最後のこの言葉だけが鮮明に聞こえた
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