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誰が嫁だ
「おかえりなさい、案外早かったですね。香夜さんこんばんは」
「こんばんは、久しぶり」
「わー!香夜アル!」
「あれ、お前らまだ飯食ってねえのか」
「待ってたんですよ、さあ早くご飯にしましょう」
神楽に抱きつかれたまま食卓へ向かった
なんだか今日は豪華な気がする
肉だよ肉 どしたんだ銀時
「腹へったな~おい神楽、香夜から離れろ」
「いやアル!香夜の隣がいいネ!」
「バカ、香夜は俺のなんだよ。俺の嫁なの」
「誰がいつお前の嫁になったって?」
冗談よしてくれ
「香夜今日泊まるアルか?」
「んーどうしよっかな」
「神楽ちゃん、聞いてなかったのか?嫁連れて帰ぇったって言ったろ?香夜はここに住むんだよ」
「は!?」
「なんだよ今更、嬉しくて仕方ないか?」
「いや聞いてないし!」
「さっき言ったじゃねえか」
は?あれってそういう意味?
「まじでか」
「まじでだ」
まじでか
「あ、香夜さん焼けてますよ」
「ん、ありがとうって食ってる場合かあああ!」
「なんだよ」
「今まで2ヶ月間散々ほっといて今日いきなり来て嫁になっててここに住むとかっ‥ふざけんのも大概にしろおぉ」
「銀さん2ヶ月もほったらかしにしてたんですか!?」
「いや、これはそのー色々わけがありましてー‥」
「なんだよ言って見ろよ」
「今ここではアレかなーなんて‥」
「帰る」
「天パコノヤロー!香夜に謝るネ!」
なにさ、浮気でもしてたのかよ
今日だって連絡なしにいきなり家にいたしさ
玄関向かって歩く私を見ても引き止めもしないし
もーなんなの‥
「だあーっもう!」
靴を履いてる私を後ろから荒々しく抱き締めた
心なしか銀さんの心臓の音がすごく高鳴ってる気がする
「お前、今日誕生日だろ」
「‥忘れてた」
「俺、誕生日覚えてたのにお前の存在忘れてた。今日のために頑張って2ヶ月間働いてたのになんか足りないって‥お前のために働いてたのにお前のこと忘れてたって言うか‥」
「うん」
「とにかく働くことに必死になりすぎてお前を見失ってた。お前を喜ばせたかったのにな」
「うん」
「指」
すっと私の薬指にキラキラ光る石が乗せられた
「これ‥は」
「俺と結婚して下さい」
なんだよ なんなの
本当に‥もー‥
「喜んで」
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