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決して軽くはない足取りで歩いていた
宛てがないからね
どうにも気分が優れない中、目に止まったのは
「万事屋銀ちゃん?」
何でも屋さんなのかな
暇だし行ってみるか
すると、さっきのあの黒い服の男と同じ黒い服着たゴリラがそこから出てきた
「‥嫌なもん思い出した」
やっぱ行くのやめようかな
なんて考えていたら話しかけられた
「あ、万事屋に用事ですか?」
「えっいや、‥」
突然話しかけられたので言葉が出て来なかった
「どうぞ上がってください?」
「あ、ぁはい‥」
流されて万事屋に上がることになってしまった
「銀さん、お客さんですよ」
「おー今日は随分混むなァ」
「まだ2人しかきてないけどな」
そこには銀髪の男とチャイナの娘がいた
私を招き入れたのは地味な眼鏡
一体ここは何屋だ
「んで、今日はどういった用で?」
「いや、ここが何屋か気になって見てただけなんですけど」
「ん?うちは頼まれた仕事は何でもやる何でも屋みたいなもんだ」
「依頼じゃなかったんですね、すいません早とちりして」
「大丈夫です、それより何でも屋なんですよね?」
「ああ、さっそく依頼か?」
「はい、仕事を下さい」
「俺らにくれよコノヤロー」
「あ、そっか」
「バカですかっいやバカだろ‥ん?いや待てよ、お前にいい仕事がある」
と言って連れられてきたのは
真選組屯所
「っておィィィ!」
「いてーな!何しやがる」
「なんでここ!?なんでここ!?」
(重要なので2回言った)
「いやさっきな、ゴリラ‥じゃねーや、真選組の奴から女中募集してるからできそうな奴紹介してくれって言わ」
「断る」
「給料はいいぜ」
「ありがとうございます」
金に逆らえなかった私、乙
「おーいゴリラー連れてきてやったぞ」
「ん?なにやってんだ万事屋」
「多串くんじゃないか」
「土方だ。なんだ、女連れて」
「お前んとこのゴリラに頼まれてよォ」
「トシ!探したぞ!ん?おお、連れてきてくれたか、すまないな!少ないがこれほんの気持ちだ」
「おー、じゃあ俺はこれで」
銀髪はお金をもらうと即座去ってしまった
残されたのは瞳孔開きっぱヤローとゴリラと私
それにこの黒い服間違いなくあの男と同じ‥
真選組だったのか
「とりあえず中に入ってくれ!話はそれからだ」
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