沖田:歪んだ愛

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「‥というわけだ!丁度家事が出来れば難しい仕事ではないだろう」 「そうですけど‥」 「ん?何か気になることがあるのか?」 「いえ、別に‥あ。宿」 「家がないのか?それならここを家だと思ってくれていい。部屋も用意するぞ!」 「わあ、ありがとうございます」 「そういえば名前まだ聞いてなかったな、俺は近藤勲だ」 「私は香夜です」 「香夜ちゃんか、これからよろしくな!」 これで、仕事と宿に有り付けた 部屋を用意できるまで屯所内を案内しようと近藤さんは言った 荷物は一先ずここに置いとき、近藤さんの後を追った ら 「俺が案内しやしょうか?」 「総悟!いいところに、今日から入った女中の香夜ちゃん。こいつは沖田総悟、真選組一番隊隊長だ」 開いた口が塞がらないって このことを言うのか その男、紛れもなくあの男だ! 刀を突き付け妖しく笑い去った今朝の! 「じゃあ後は任せたぞ!」 「よろしくお願いしまさァ、香夜」 私はもうだめだと思った
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