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「ここが俺の部屋でさァ」
「いやあんたの部屋知っても‥」
「んでこれが俺の愛用アイマスク」
「おい」
「そして土方あんちきしょー対策バズーカ」
「聞いてねーよ」
「口が悪いなァ、いい加減にしねェと塞ぐぜ?」
「ふん」
なんだこいつ
同じ年のただのバカじゃないか
もう、こんなんだったらひとりで適当に回った方がいいよ
「おい、どこに行くんでィ」
「ひとりで回る」
不可抗力
何が起きたかと思えばあのバカ男が私の腕を掴み部屋へ引き込んだ
そして重力に従い床に吸い込まれるように倒れた
「いった‥なにすん」
「黙りな」
唇に圧迫
少しの息苦しさと柔らかい感触
こいつの両手は私を押さえつけてるから唇にあてられてるのは他でもない
こいつの唇
「ん゛ー!」
「おっと、とんだじゃじゃ馬だ」
「っるさい!何してくれてんのよ!」
「いーねェ、その顔」
「あんた狂ってんじゃないの!」
「狂わせたのはお前でさァ」
「は?」
二度、三度と私を奪う
一応ファーストキスはしていたけど
だからってこいつになんでされなきゃいけない!
やっぱり男か、力では適わないし思考もだんだん奪われていく
「なんでィ、エロい顔しやがって」
「うるさい‥触んな‥」
チャキ‥ン
「え‥」
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