銀時:こんなお前でも、愛しい

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「ごめんな」 ひとりにしてごめんな こうやってずっと待っててくれたのに 仕事も辞めさせて、こっちに呼んだのは俺なのにな 「香夜」 「んぅ‥んーっはあ」 香夜は伸びをして寝呆け眼で俺を見た 「ん‥あれ、夢か」 「おーい、寝るなー」 「ん?ああ、夢か」 「お前本当に夢の世界に送ってやろうか」 「は?ああ?銀さんか」 「んあ!?銀さんなんで!?」 「いや、なんつーかアレだ‥お前に会いに来た」 「え、いいよ」 「いいよって何だ、帰れってか?ここまで来てて帰れってか?」 「‥何さ今更」 「悪かった‥」 腕を引き抱き寄せた やだ、離してって暴れ殴ったり叩かれたりした 本当こいつは暴力的なんだよ 口は悪いしわがままだし でも俺は 「こんなお前でも、愛しい」 「うっ‥るさい!もう嫌だ!何しに仕事辞めてまでこっちきたのさ!いい加減にしてよ!2ヶ月間、私はっ」 「ごめん‥泣くな、この2ヶ月分お前を愛すよ」 「いやだ!キスなんかしたくない!」 「お前がいなきゃだめだ。今日から家にこい、たっぷり愛してやっから」 「いや。なんで上から目線」 「あーハイハイ、えーゴホン。銀さんとこに来て下さい。そんで毎日一緒にいて下さい。もう寂しい思いはさせませんっ」 「ぅむー‥」 「素直じゃないんだから」 「うっさい!」 そういって香夜は抱きついてきた 照れ隠しなんだろうけどバレバレ こんな顔されちゃこれから毎晩せわしくなるな end
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