ビギンズナイト

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「聖祥の制服じゃない!」 「私たちと同じ学校だよっ」 盛り上がる女子三人。 「じゃあ、タクミくんもっ?」 フェイトが聖祥なら俺も当然、と思ったのだろう、なのはが俺の方を見る。 「聖祥だけど、今年中は休学」 用意していた答えを返し、お茶を飲む。 俺は武装局員として来てるからねえ。 「あ、そっか・・・・・・あんた少し前まで寝たきりだったんだっけ」 「今は経過を見るんだと」 無論、嘘。 ユーノの調整は完璧だ。 「俺は少し早い冬休みを満喫して、フェイトは学校生活を楽しむ。妹をよろしくねー」 ◇ 「闇の書はリンカーコアを喰うんだ」 「なのはちゃんも、その被害に・・・・・・?」 ――前回の闇の書事件までは、蒐集された魔導師のほとんどが死亡していた。 それを鑑みると、今回の事件は妙だ。 蒐集された魔導師は全員、生存が確認されている・・・・・・。 「蒐集した魔導師の魔力や魔力資質に応じて、そのページを増やしていく。そして、全ページである666ページが埋まった時――」 「どうなるの?」 「少なくとも、碌なことにはならない」 今まで闇の書の真の覚醒が迎えた場合、その全てが形は違えど、周辺に被害を出して来た。 ――だが、今回は何かがおかしい。 前回の事件のプレシア・テスタロッサのように、何かが裏にあるような気がしてならない。
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