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「あー、くそ・・・・・・あの野郎め」
『フェイトの、拘束、期間が、短く、なるの、でしょう? 何か、不都合、でも?』
はやてのことだ。
俺は、はやてのことは知識としてよく知ってる。
友達としても、それなりの仲だっていう自負はある。
はやてとフェイト。
どちらかを選べ?
無理無理。
どっちも大事。
こないだまではフェイトのことに集中してたけど、今は事情が違う。
今度ははやてのことを考える場面だ。
知識としてじゃなく、友達としてはやてを知ってしまったから。
あんな子、見捨てられるわけないじゃん。
関わる気はなかったのにさ、知っちゃったらもうダメだ。
フェイト大好き。
アルフ大好き。
ユーノ大好き。
なのは大好き。
はやて大好き。
いや、だって知っちゃったから。
あいつらがどんなにいい奴らなのか。
――選べない。
選べるはずがない。
「いっそのこと、クロノに全部・・・・・・」
・・・・・・いや、話したところで、クロノが怒って終わりだ。
恩師なんだし。
信じられるはずがない。
俺にユーノが女だって言うようなものだ。
信じられるはずがない。
信じたいけど。
というか、まず証拠がない。
闇の書っていうどうしようもない物的証拠があるって?
それじゃあヴォルケンズが消えちまう。
はやてから、家族を奪えるわけないだろうに。
「・・・・・・」
『・・・・・・ユーノに、相談、してみては、どう、でしょう?』
「そ れ だ」
きっとユーノならすごいアイデアを出してくれるはず。
ハッピーエンドになるようなアイデア出してくれたら、俺もうユーノと結婚する為に女になるわ。
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