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「げほっ、げほっ・・・・・・よし、水も抜けた」
『おはよう、ございます、マスター』
「おう」
何日かぶりにマスターに会ったっていうのに、普段通りのやつだ。
まあ、俺はどれだけ時間が経ったのかなんて自覚ないから、昨日会ったと同じ感覚なんだけどさ。
「どれぐらい寝てた?」
『二ヶ月――六十日ちょうどです』
うげっ、軽い桃太郎気分・・・・・・あれ? 浦島太郎か、いや、金太郎・・・・・・?
「まあいいや、腹減った」
栄養はとってたんだろうけど、胃袋には変な水しか入ってないわけだし。
ユーノの白衣だけを纏い、医務室を出る。
今宵の俺は飯に餓えている。
◇
「――あ、今からお昼? 一緒していいかな?」
「あん?」
俺に話しかけて来た管理局員――って、こいつは俺がアースラで最初に釣ったやつじゃねえか。
・・・・・・確かに、確かにさ。フェイトのことをお願いしたよ?
でもさ、こいつの目は――
「(フェイトちゃんが可愛すぎて生きているのがつらい・・・・・・)」←二回目
――明らかにロリコンの目だろ!?
「・・・・・・奢ってくれるなら」
後でシメる。
でも今はご飯ください。
「ああ、いいよ、それくらい!」
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