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「――タクミっ!」
「ちょ、おま、苦し!」
医務室に戻る途中、アルフが合流した。
役得なんだけど、苦しいです。
「よかったよぉ・・・・・・本当によかった・・・・・・」
あー、心配かけて、ごめんなさい。
それと、プレシアも助けられなくてごめんなさい。
「――あ、タクミ」
「お、ユーノ」
涙目のアルフが加わり、四人で廊下の角を曲がったところで、ユーノに遭遇。
「サンキュー、無事治りました」
「ん。よかった。じゃあ、身体検査だけやっちゃおう」
「りょーかい」
ユーノは普段と変わらない態度。
この絶妙な感じ、やっぱり持つべきは親友だねえ。
「・・・・・・その身体検査は、ユーノ、君がやるのか?」
意図がよくわからない、クロノの問い。
「だって実質、ボクがタクミの担当医だし」
「・・・・・・そうか」
何故か目から光が消え、投げやりに言うクロノ。
「――それじゃあ、提督については後で話をする」
「・・・・・・うん」
嫌だなあ。
逃げたいなあ。
「フェイトたちはどうする?」
「兄さんを待ってるよ」
「あいあい」
尻尾があればブンブンいってそうなフェイトと、実際にブンブンいってるアルフを置いて、俺とユーノは医務室に入っていった。
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