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「こいつを見てくれ、どう思う?」
「すごく、大きい・・・・・・です」
アーッ!
◇
「タクミ」
「うん?」
馬鹿なことをやりながらも身体検査を終えた。
問題はないらしい。
まあユーノの治療だ、心配はしていない。
「提督の話、って何のこと? 何だか嫌な顔してたけど・・・・・・」
「あー・・・・・・管理局のお偉いさんなんて、好き好んで会いたくないだろ?」
嘘じゃない。
管理局とは仲良くしたいけど、ギル・グレアムなんていう足長オジサンとよろしくしたくはない。
「ボクとなのはもリンディ提督から感謝状もらったし、タクミもそうなんじゃないの?」
「んー、それもあるかもな」
あの事件で俺は、民間協力者ということになっていた。
騙されている妹の為に頑張った兄。
そんな立場。
納得できないけど、折角ユーノやクロノがここまでしてくれたんだ。
受け入れよう。
フェイトにばっか背負わせてて、納得できないけど。
「フェイトの初公判は先月終わって、無罪は確実――というより、当然の結果だね」
「まあ、な」
フェイトに罪はない。
あるとしたら、それは全てプレシアの罪だ。
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