始業式・裏

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事件現場につくと、何故か目の前でピッキングしている少女がいるではないか。 『君っ!何をやっているんだ!?』 周りにパトカーがいるのに、ピッキングを目の前でする少女など初めて聞いたね。うん。 『えっとー?オジサンは芽炉の友達?なわけないし…誰?もしかして不審者?』 『…えっと……警察ですが、何故ピッキングを?』 普通疑問に思うのは当たり前だ。犯罪以前にさ。 『だって、芽炉が、俺に本当に会いたいならピッキングして家に入れ!って……』 そういえばここの家の子供の名前は芽炉武だったな……。 『君は藍河君の彼女さんかな?』 『えっ…そんな…私は彼女じゃありません!!』 『はぁ………』 誰でも急に大声をあげられれば驚く 『私は芽炉のお嫁さんなの!』 えっ?何歳ですかこの子……? 最近の子供は嫁がいるのか。怖いね。 『で、君、学校は?』 うん。突っ込むべきはここだよね。 『サボりました。』 率直なのはいいことだよ。 でも率直すぎるのはオジサン苦手かな。 『とりあえず学校に行かないなら家に戻っていなさい。』 『なんなんでしょうね?あの子…』 山元が話しかけてくる。 『近頃の子供は物騒だな。』 『ですね。それより、捜査に来たんですからね。双海さん。』 『あぁ。わかってるよ。』
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