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――彼等は花。
花は首を折られた
――そう、彼等は顔をなくした。
つまり、顔を――“花を摘まれた”彼等は、自分の存在を主張出来ず、周囲の者達も何という花なのか認知出来ない。
彼等は――自分の名前を奪われた。
けれど――
いずれまた花は咲く。
根を張っている限り、姿を残している限り、
生きる。
その生を全うしようとする。
再び花を咲かせれば、彼等も名前を知ることが出来るでしょう?
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