第2話

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動物愛好家って言おうとしたら海堂が手で私の口を塞いできた。 『んんんー!』 「(ボソッ)んのバカヤロ!てめ、そんなこと言うんじゃねぇ!」 『んー!』 言わないから手で私の鼻まで塞いでんじゃねぇよ。 マジで苦しいんだよ! 『ん゛ー!!』 「海堂…お前藤水の口と一緒に鼻まで塞いでるぞ。」 メガネ変態・乾先輩だ。(失礼) しかし乾先輩のおかげで海堂も気付いたらしい。 「あ。」 『ハァー!スゥー、ハァー…』 「だっ大丈夫?楓ちゃん。」 私が深呼吸をしていると河村先輩が背中をさすってくれた。 『あ…ありがとうございます、河村先輩。…海堂このヤロー!手で口と鼻一緒に塞ぐとかベタなことしやがって!』 「まっ…まあまあ楓ちゃん。その辺にしないと…」 大石先輩がやってきて私をなだめたが、 「…藤水!海堂!グランド10周!」 「『えっ!?』」 『ちょ…待って下さい!』
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