出会い系

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とりあえず簡単な自己紹介とダンプ乗りの仕事をしてる事を書いた どうしても顔が見てみたい徒歩七分は この言葉に勝負をかけてみた 『会社から案外近いかも 今日はダンプの手入れで夜遅くまで会社に居る』 近いから時間調整出来るよアピール的文章を送信してみた 逆に相手が近くの奴を警戒していたらアウトだ けど徒歩七分の推測の中で6割は食いつくと思った なんとな~くだけど 常連さんだなぁと感じた そういった輩は思いついた時に即行動を起こしたいと思う奴が多いのではないかと 勝手な解釈 笑 ま ダメならダメで当たり前 普段通り過ごせばなんら変わりもない そんな思いの中 メール音が車内に鳴り響く 『ジャンガジャンガ♪ジャンガジャンガ♪ジャンガジャンガ♪ジャンガジャンガ♪ジャンガジャンガジャンガジャンガジャ~ン♪』なんだこの音 笑 北ーッ♪ メールを見るとその女だった くだらない内容が長くなるのでつまんで説明すると メールで5回か6回やり取りをした 女はどうやら徒歩七分の会社に食いついてきたみたいだった やたらと会社の名前を聞いてくる この地域は 狭いエリアだけどいくつもダンプ屋がある しかもこの女詳しい… 『現役のダンプ屋だったら面倒だな』 徒歩七分はビビった まるで見えない的に威嚇されてるような心境だった 『やたら詳しいけど現役?現役なら後々お互いに仕事やりずらくなるから絶対会わないよ』 そう言って何だかんだのやり取りが続いた しかし女はやたらと楽しそうだった すると女が 『全部本当の事を言うから そっちも教えて』 そう言って携帯番号を送ってきた 『まぢかぁ!?』 界隈に年齢的も合致するダンプ屋姉ちゃんは何人か居る 名前さえ知らなくても商売柄 お互いに顔を合わせれば解るだろう まだ相手がダンプ屋と決まった訳じゃない ダンプ屋だったら会わなければいいだけだ 『よし 電話だぁ♪』 徒歩七分は後で電話するとメールを送信した
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