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仕事が終わり 会社から程近いパチンコ屋へ徒歩七分は向かった とりあえず夕食時は避けて 夜電話しよう あれこれと想像しながらしばしパチンコをした
夜も八時が過ぎただろうか とりあえず先にメールを送る
『電話大丈夫?』
すぐに返信がきた
『大丈夫♪』
意を決して電話をかけた
『もしもしわかる?』
女は挨拶もそっちのけで
『ねぇ どこのダンプ屋?』と聞いてくる
さすがにいきなりは答えられない こっちも切り返す
『そっちが何でそんなに詳しいのかを言わないと無理』
そう言うと
『実は旦那が同業者なんだ♪』
『ま まぢかぁ!?』
てか何で楽しそうに話してるんだ こいつ 笑
今度はこっちが質問攻め あぁだの かぁだの聞いていると 旦那もサーファー系で 年は徒歩七分の1こ上 界隈のダンプ屋を2・3転々とした後に 今のダンプ屋に2年近く居ると言う う~ん さすがにサーファー系で同年代じゃわからない そう言うと
『ここまで言ったんだからあんたも教えなよ』
時折自分の思い通りにならないとキレると言うか 自分優位じゃないとふて腐れると言うか そんな態度が見えていたけど その時は気にもしていなかった
『ここらで一番評判悪いダンプ屋だな うんうん…』
徒歩七分がそう言うと
『多分旦那そこにも居た』
『な なんですとぉ!?』
徒歩七分はこの会社のいわば古株 しかしこの会社自他共に認める素行や評判悪い会社 三ヶ月勤めれば古株だ となじみのスタンドの店長に言われていた位定着率が悪い
う~ん わからん 誰だろう
『ちなみに車何乗ってた?』
そう聞くと 一瞬の間があったものの
『派手な色した車だよ♪今は違うけどサーファー系かな』
サーファー系で考えるとステーションワゴンとか バンとか…
派手?派手?派手?派手?
ん んっ~?何か昔ダンプの車庫で誰かが車の入れ替えで バックギアの入れかたが解らない と 連絡を受けた記憶がある
あぁっ あああっっ!
わ わかったぁ!!!
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