陰謀

1/2
前へ
/8ページ
次へ

陰謀

ここで「俺」と称する男の手記は終わっている。刑事は警部にいう。 「妄想癖があるんですかね」 「こいつの事実が我々の事実とは限らん。最近は自殺者が多くて困る。あんたが主治医かい」 白衣の男は死体を興味深そうにみた。 「えぇ。目を検査したのはつい一昨日でしたが…」 警部は自殺と判断。検死官も同意した。 警察の居なくなった部屋で主治医は笑った。 その手には無数の義眼が…
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加