7人が本棚に入れています
本棚に追加
『かわいそう!かわいそうだよ!みんな酷いよ!』僕は、仔猫を見ながらそぅ思っていた…ミィ~…
あっ仔猫の名前、ミィにしよ!
「ミィ!?ミィ!?僕が居るから大丈夫だょ。」
その時、ママが部屋に入って来た。「なんだよ!ママ!あっちいけ!ミィは僕が見るから返して来ないからね!」と大きな声で叫んだ。
ママは、軽くぼくの頭をポンと叩き、「仔猫ちゃんに温めたミルク作ってあげるから…連れてらっしゃい…」そう言ってくれた。
その夜、パパとママは、ミィを飼う事を許してくれた。そしてミィを座布団の上に下ろし、タオルをかけて一緒に寝てしまった…
次の朝、学校に行く時、ミィと離れるのが、少し怖かった。ママに棄てられたらどうしよう…。学校へ行っても、ずっとミィのことが心配でたまらなかった。
キーンコーンカーンコーン!! やっと帰れる!!急いで、席を立ちランドセルを背負った!!
「おい!信哉!公園でサッカーしに行こう!」と友達にさそわれた、「ごめん!!僕、急いで帰らなきゃいけないんだ!また今度な!」と言い走って家に帰った。
ミィ!ミィ! ずっと呟きながら走った。
「ただいま~!!ミィわ!?」とママに聞きながら玄関を開けた。
ママが笑いながら、こっちに来て「お帰り、信ちゃん!」と言って頭をポンと軽く叩き台所へ入って行った。
ミィ~ ミィ~ ミィ~
ミィが居る!僕は、ほっとした。ミィの声がするダイニングに行ったら、ミィのカゴと布団みたいなのと、餌入れがあった。
僕は、嬉しくなって、ママの所に走って行って抱きついた。「ママ、ありがとう!」
ママは、にっこり笑って、
「ミィちゃん、大事にそだててあげようね。」って言ってくれた。
それから僕は、毎日学校から帰ったら1番にミィのミルクと餌をあげている。
『ミィ、みんなで大事にそだててあげるからね…』
第1話 完
第2話に続く…
最初のコメントを投稿しよう!