棄て猫ミィの物語(1)

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『かわいそう!かわいそうだよ!みんな酷いよ!』僕は、仔猫を見ながらそぅ思っていた…ミィ~… あっ仔猫の名前、ミィにしよ! 「ミィ!?ミィ!?僕が居るから大丈夫だょ。」 その時、ママが部屋に入って来た。「なんだよ!ママ!あっちいけ!ミィは僕が見るから返して来ないからね!」と大きな声で叫んだ。 ママは、軽くぼくの頭をポンと叩き、「仔猫ちゃんに温めたミルク作ってあげるから…連れてらっしゃい…」そう言ってくれた。 その夜、パパとママは、ミィを飼う事を許してくれた。そしてミィを座布団の上に下ろし、タオルをかけて一緒に寝てしまった… 次の朝、学校に行く時、ミィと離れるのが、少し怖かった。ママに棄てられたらどうしよう…。学校へ行っても、ずっとミィのことが心配でたまらなかった。 キーンコーンカーンコーン!! やっと帰れる!!急いで、席を立ちランドセルを背負った!! 「おい!信哉!公園でサッカーしに行こう!」と友達にさそわれた、「ごめん!!僕、急いで帰らなきゃいけないんだ!また今度な!」と言い走って家に帰った。 ミィ!ミィ! ずっと呟きながら走った。 「ただいま~!!ミィわ!?」とママに聞きながら玄関を開けた。 ママが笑いながら、こっちに来て「お帰り、信ちゃん!」と言って頭をポンと軽く叩き台所へ入って行った。 ミィ~ ミィ~ ミィ~ ミィが居る!僕は、ほっとした。ミィの声がするダイニングに行ったら、ミィのカゴと布団みたいなのと、餌入れがあった。 僕は、嬉しくなって、ママの所に走って行って抱きついた。「ママ、ありがとう!」 ママは、にっこり笑って、 「ミィちゃん、大事にそだててあげようね。」って言ってくれた。 それから僕は、毎日学校から帰ったら1番にミィのミルクと餌をあげている。 『ミィ、みんなで大事にそだててあげるからね…』 第1話 完 第2話に続く…
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