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Dearest
いつものように利輝の家からバーのバイトに向かう途中、「すいません。」と声をかけられた。
「うちの店で働きませんか。」
そこには無愛想でやる気のないチャラチャラしたボーイさんらしき人が立っていた。
立ち止まると、「うちのお店は、お昼から開いてるんですよ。昼キャバ。熊本ではうちだけです。よかったら連絡ください。」
そう言って名刺を渡すとすたすたと歩いて行ってしまった。
昼キャバかあ~…。
こう見えても私は一人っ子で箱入り娘。
親は結構厳しかった。
派遣のバイトに入るときには、「バーのバイトが遅くなる」と言い訳していた。
昼キャバならうまく稼げるかもしれない。
私は翌日早速電話して面接に行った。
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