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階下に立つイボ熊ジジィが上を見上げて激烈な気合い声を発した。
「何やっとるか!!早くせんか!!」
げっ!
怒っとる!
恐怖にチンチンが縮み上がる感じがした。
太郎が階段を降り切る前にボクの前で悲鳴に近い声で言った。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
そう言いながらイボ熊ジジィの横を頭を抱えて擦り抜ける。
何もされなかった…
良いな…
太郎…
朝も早くから、イボ熊ジジィの爛々と光る目が、ボクだけをとらえていた。
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