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やばい!
ボクも慌てて太郎の真似をして頭を抱えながら言った。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
そのままイボ熊ジジィの横を擦り抜ける…
はずが甘かった。
スリコギ…
いや…
精神注入棒と皆が呼ぶ、樫の木を短く切った棒っ切れが、ボクのお尻にビュッと飛んだ。
ビシッ!
ギャーー!!
本物の痛みは悲鳴を奪う。
「グフゥ~~」
口から変な悲鳴が漏れた。
歯を食いしばり、お尻を押さえて、腰を前に突き出すようにしながら、ボクは、痛みが早く散る事を願い立ちすくんだ。
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