プロローグ

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「俺、旅に行ってくるわ!」 そう言い放ったのはとある町の中学2年生の少年であった。 鉄道が大好きな少年は中学校に入学した頃から一人旅の計画を練っていた。 そしてついに中2の夏、その計画を実行に移す事にしたのだ。 「あんた、なに考えてるの?」 あきれ気味に返事をするのは少年の母親だ。 「だから一人旅に行くって言ってんねん!金はお年玉で行くから別におかんには迷惑かけへん!いいやろ?」 少年は言い放つ。一生懸命考えた計画を、母親の一言で水の泡にするわけにはいかないからだ。
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