インドラ・アロー

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彼は常に自らの糧となるデータを貪欲に探している。 その対象は時に道端を歩く人間であったり、身内の吸血鬼だったりする。 データの収集方法は些細なものであり、肌に触れるだけでも収集できる。 髪の毛一本からでもデータを吸い取ることができ、彼は収集に予断を許さない。 そのデータは彼の脳内に納められており、生命の創造を行う場合にサンプルとして用いられる。 データはその対象の姿形だけでなく、性格や能力までも吸収する。 特に能力は重要であり、彼の身体データの底上げにも使われる。 耐久性を向上させ、自らの身体を強靱にしていくのである。 身体の強化のみならず、新しい生命への能力を付加する場合のサンプルとしてもやはり用いられる。 こうして彼は日々探求を続けていくのである。
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