インドラ・アロー

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紅魔館での執事業務が主な仕事になるわけだが、肝心の主人に対してはあまり干渉しない。 つかず離れずの距離におり、命令されれば大体従う。 大体というのは、彼自身が気紛れであると同時に、主人の我儘を許さないという意味あいである。 故に、お嬢様からは「それなりに優秀だが、扱いづらい駒」くらいに見られている。 よっぽど変な命令をしないかぎりは従うため、お嬢様自身は納得している模様。 ただ、人間関係や半妖関係にはうるさく、その方面の命令には大抵従わず、下手をすれば邪魔までする始末。 その場合はやむを得ず中止することもしばしば。 彼はお嬢様のお目付け役というポジションを担っているのである。 紅魔館では妖精メイドとの信頼関係が成り立っており、メイド達に指導や手伝いをすることもあってか彼への評価は高い。 門番である紅美鈴とも仲は良く、暇があれば門警備隊指導もする。 図書館の主人、パチュリー・ノーレッジとは仕事柄お茶請けを運んだり紅茶を淹れたりする関係で仲は悪くない。 本を読む時くらいしか顔をあわせて話さないため、交わす口数はあまり多くない。 そこに住み込みで働く小悪魔とはよく井戸端会議を開く仲。 本を探している最中によく発生するようだ。 メイド長、十六夜咲夜に関しては見守る姿勢を示しており、あまりぐいぐい迫りはしない様子。 彼は咲夜のことを好いているが、あまりべったりするのも悪いだろうと自重を決め込んでいる。 咲夜は少しやきもきしてるとか。 フランには自分から会いに行くことは少ないが、ナカルカが面倒を起こすと大抵一緒のため、一日に何度かは顔をあわせる。 フラン曰く「簡単に壊れないから遊び甲斐はあるけど、形も無いから壊せない」らしい。
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