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「。。。寂しい?」   「うん」     慧の頭を撫でた。 カラーで傷んだねこっ毛が、手の平にごわごわとした感触を与える。   たしか、その夜に初めて抱きしめられたと思う。 それ以上のことは何もなかった。   それだけでよかった。 お互いにそれだけで満たされてた。   たとえ、その場だけのことだとしても
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