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「なぁ、俺らが小学生のとき作った基地ってここら辺だったけ? お前覚えてない」
って水飲んでる! あのヤロ~、ペットボトルに水入れてたのか。いつの間に。ヤバイ、あのペースはさっきと同じで一気に飲み干す気だ。
「お前も飲まない? ぐらいの一言もねぇのかよ! オイ、何事もないかのように飲み続けるな。あーもう」
直接取りに行くしかねぇ、くそ~サンダルは走りにくい。
「ペットボトル没収~、なんだよ、もうちょっとしか入ってねーじゃん。全部もらうぞ。ぬるっ! 冷たくなかったらフツーの水だな、こりゃ」
なんだよ、ジーっと見やがって、
「お前さぁ、俺にも分けようっていう発想はねぇのかよ。この暑さだから、アイツものど渇くだろうなぁとかって考えないわけ?」
オーコノ人表情変ワラナイヨ、感情ナイネ。あっそうだ。
「Are you Yamada?」
「…えっ?」
クノヤロ~
「お前が全くしゃべんねぇから、こっちは、お前さっき英語でスタンドアップとか言ったときは、やたらとはっきりした口調だっから、お前こっちはなぁ、ちょっと英語で言ってみたらどうだろうと思ったんだよ。そしたら、えっ、て。素で返しやがって。しゃべれんなら、はじめっからしゃべろ!」
「わかった、わかった。肩をつかむな肩を」
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