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「ケータイってホント機能ふえたよな」
「俺は、メールと電話だけでいい。というかメールだけでいい」
「いやいや、メールだけじゃ電話じゃないじゃん。ケータイメールとでもいうのかよ」ケータイいじったまま、こっち向こうとすらしない。
「お前な、世間はお前みたいにまったくコミニュケーションとらないってわけにはいかないんだよ」
ふぅーもういいや。会話になんねぇよ。あー足痛ぇ。ちょっと脱いで見てみようっと。
「肩かして」
って言っても無視すると思ったからつかんでから言う。
「動くなよ」
ため息つくなよなぁ、そんぐらいで。うわ~皮めくれてるよ。あー見るんじゃなかった。
「足痛いと思ったらさー、皮めくれてるよ。お前は靴だからいいよな、俺サンダルだから」
肩離した瞬間シワを気にしやがって。どーせ俺の足のことは流すとは思ってたけどさぁ。言っとくけどそのシャツ砂利の上で寝てたせいでけっこう汚れてんだよ! しかも黒だからよけいに目立つし。あ~マジ見るんじゃなかった。気になってしょうがねーよ。
「ちょっとペース落とさない?」
だからため息つくなよな~。
「足痛いんだもん。ずっと人の後ろ歩いてたんだから別にいいだろ。そんくらい」
なんだよ、コイツは。マジむかつく~。あーもう! 早く家に帰りてぇよ。
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