相変わらずな

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相変わらずな

 おー、相変わらず開いてんだか閉じてんだか、細~い目ぇしやがって。髪型も全然変わってねぇじゃん。六・四分けのミディアム。 「お前なに水全部飲んでんだよ、つーかなんで俺らここにいんの。そのまえになんかしゃべれよ」  ジーっと見てるんだったらなんか言ってくれないかなー、あれっ、コイツ顔になんか細かい傷がいっぱい、 「お前、顔どうしたの? 小っちゃい傷が、大丈夫かよ」  下向きやがった。 「昨日、俺らどうしたんだっけ。お前と会ってからはどっか店入ってないよな、俺かなり飲んでたからお前と会ったあたりぐらいから記憶ねーんだけど。お前も飲んでたの? オイ、こっち向けよ。なんてコミニュケーション能力が低いやつなんだお前は」  う~んこりゃ喋りそうにないなぁ。小学校から一緒だけど、声聞いたのって、ホント数えるぐらいしかないよーな。よくそれでフツーに学校生活送ってたよ なぁ、今から考えたら信じらんねーよ。おっ、どうした急に立ち上がって。靴脱いで、靴下も脱いで、ジーンズも膝のところまで曲げて、シャツも脱いだ、う わっ! 背中も傷だらけだ。 「背中も傷だらけだぞ。なんの傷だよ。ここそんな木の中掻き分けるとこじゃねーだろ」 なんのためらいもなく素通りされちゃったよ。 「どこにだよ」  って川しかないか。川に入ってって、あー顔洗いたかったのね。 「傷しみない?」
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