新たな物語

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「俺の能力は、ほんとそのままの原子操者だよ。周期表に書いてある原子を全部俺の制御下に置くことができる。」 「代表例は?」 「代表例か・・・・・・例えば・・・」 と、腕を伸ばしたのは隼平のシャーペンの芯入れ。 その中の芯を1、2本とる。 そしてそれを掌に置く。 「炭素を纏めて一個の物質を作る。炭素で出来る物質は、芯以外になにがある?」 と、言いながら俺は掌に意識を集中する。 すると、掌に乗っている芯が微振動を起こし始め、次の瞬間にはそれは薄透明の棒状の芯へと形を変えた。
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