プロローグ

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ここはノワール王国の城下町マイアス 人で賑わうその町を全力疾走する二人がいた。 「カイル!待ちなさい!」 「嫌だっ!待ったら貞操が危ないじゃないか!」 「大丈夫 おいしく食べてあげるから!」 「それは姉さんにとって大丈夫なだけで俺にとって大丈夫じゃない!」 言い合っている内容は大分マズイ物の筈なのに町の人々はあぁまたかという顔で道を空けてゆく。 この追いかけっこはこの町では結構恒例の物であるらしい。 ちなみに今カイルと呼ばれた少年は本名 カイル・ラミアスといいノワール王国の五大貴族の一つであるルミアス家の親戚筋に値する凄いんだか凄くないんだかよくわからない貴族の息子である。 一方カイルに姉さんと呼ばれた美女。彼女の名前はメイ・ルミアス 正真証明 ノワール王国の五大貴族ルミアス家の跡取り娘で彼女自身は”暴風のメイ”の二つ名で知られている実力者である。
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