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「ハイネさん ありがとうございます。というかハイネさんが来たってことは会議ですか?」
先ほどまで逃げ回っていたカイルはメイと自分でハイネを挟むような位置、ぶっちゃけハイネが盾になる位置に立っていた。
だがカイルを酷いと思うこと無かれ、このハイネは暴走したメイを無傷で押さえられるただ一人の人物なのだ。
話がそれたがハイネはメイの襟首をぐいっと掴んで、
「あぁ そうだ今から城の方で大規模な物が有ってね。メイも部隊の副隊長として出席しろとさ。何ならカイルも来るかい?」
まるで遊びに行くかの如くカイルを誘ってきたがカイルは・・・
「いえ 遠慮させて下さい。俺があんなとこ行ったらプレッシャーでおかしくなってしまいますよ。」
畏れ多いとでも言うように首を横に振る。実際城で行われる会議には国家の存亡に関わるような重要な機密が扱われることが多い。
さらにその会議に出席するのは軍の上層部のみ。いわば化け物の領域に足を踏み入れている連中ばかりなのだ。
そんなとこに自分から行こうなんて普通は思わないだろう。
カイルも例に漏れずにそういう考えだった。
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