白くまとペンギン

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ある日、白くまが、しょんぼりして氷の上にいると、ペンギンがやってきて、言いました。 「お前にも父ちゃんと母ちゃんがいないのかい。ぼくも同じでじしんで父ちゃんと母ちゃんからはぐれちゃってまいごになったのさ。でも、へこたれるなよ。おたがいに助けあっていこうよ。」 とペンギンが言いました。白くまは、 「ペンギンさんありがとう。きっといつかお父ちゃんとお母ちゃんは帰ってくるよね。」 と言いました。ペンギンは、 「ああ。帰ってくるとも。お前が父ちゃんと母ちゃんが帰ってくるのをしんじていたら帰ってくるさ。」 と言いました。白くまは、 「ペンギンさんありがとう。これで元気が出たよ。」 と言いました。ペンギンは、 「そうか、よかったよ。これで、父ちゃんと母ちゃんも帰ってくるさ。」 と言いました。 「それほんと。」 と、白くまが聞きました。 「ああ。ほんとさ。」 とペンギンが言いました。
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