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「―幸子…」
理恵は口を開けて幸子を見ていた。
「本当に幸子なの?信じられない」
「ああ、すっきりした」
「あんたが、あの性悪継母を追い返すなんて、信じられない!」
「智ちゃんの恋人なら強くならなきゃ守れないもん」
「―凄い…愛の力って」
理恵は感心していた。
前の私は恋は絶対しないと決めていた。
でもただ恋に臆病だっただけ。
今は違う。
智ちゃんがいてくれるから、強くなれる。
恋って辛くて儚いかもしれないけど、その分幸せと強さももらえる。
私は、もう恋を否定しない。
智ちゃんを一生恋していく。
-fin-
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