智ちゃんの事情

5/17
前へ
/191ページ
次へ
智和にとって幸子は特別な存在だが、恋愛として考えると話は全く別だ。 告白され、即断ったのに彼女は諦めずに毎日バーに通ってきている。 そのたびに、わざと幸子を突き放すけれど、彼女は懲りずに毎日会いに来る。 どうやって諦めさせようか毎日悩まされていた。 ―なぜ、俺なんかを好きになってしまったんだ。 俺は、お前の思っているような人間ではないのに。 ―醜い、汚れた生き物だ。
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1190人が本棚に入れています
本棚に追加