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店を閉めて家に着いたら午前2時を回っていた。
鍵を開け、気配がして振り向くとさっと何かが柱に隠れた。
近付くと、幸子がいた。
「―お前…何やってんだこんな時間に」
「―あ…えへへ…ええと…散歩?」
呆れて声も出ない。
「―とにかく遅いから上がれよ」
幸子は頷いた。
本当にこれじゃストーカーじゃないか。
家に来られるとは思いもしなかった。
幸子とはいつも店以外で会うことはなかったので不思議な感覚だった。
「―綺麗にしてるんだね」
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