恋愛不器用女 幸子
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「今晩わ~…」 幸子はいつもの様に彼のバーに顔を出した。 「やだ~智ちゃん、ヤラしい~!」 入った途端、女の甘ったるい笑い声が聞こえる。 彼は女に嫌な顔せず、むしろ喜んで女の手を握って何か囁いていた。 幸子は離れたカウンター席に座る。 彼は気付かないハズがない。 けれど幸子をしばらく無視してイチャイチャしている。 ―最近の彼、智ちゃん(と言わないと怒る)はいつも女性を口説いていた。
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