恋愛不器用女 幸子

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―そんなことしても、意味ないのに。 幸子はそう思いながら、それでも傷ついていた。 智ちゃんはようやく幸子にチラリと目を向ける。 そして彼女に「すぐ戻る」と言い、幸子にビールを注ぐ。 「いらっしゃい」 接客用の微笑み。 「ちょっと、お得意様に対して酷い扱いじゃない?」 「出入り禁止にしないだけ感謝して欲しいね」 「親友に言う言葉?また、昨日と違う女じゃない」 「最近、モテ期でさ。まあ元々モテてたけど」
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