1190人が本棚に入れています
本棚に追加
幸子の想いを諦めさせようとわざと仕向けていることは分かっていた。
せめて、今まで通り接してくれたら良いのに。
「そうだ、幸子に会わせたい人がいるんだ」
「―え?」
「きっと、気が合うよ」
そう言うと、タイミングを待っていたかのように、若いスーツ姿の男性が現れた。
―そう来たか。
真面目そうな青年だ。
―本当に、諦めて欲しいんだな。
そう実感すると、悲しくなる。
分かってはいるけど、辛い。
最初のコメントを投稿しよう!