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こいつといて良いことがあった試しが無い、ちなみに先週もこいつに取り憑いた方々が俺の背中にお引っ越ししてきた。
「俺、シャーマンに転職しようかな……」
幽霊となら仲良くなれそうだ、なりたくないが。
「修一、幽霊居なくなった!?」
少し困った顔にも見える中年男性の霊を見ながら俺は、「居ないよ」と溜め息混じりに言い放つ。
「良し!聖なる拳は魔をも断たん!」
こいつに殴られたら本当に「彼ら」と仲良くなりそうだった。
「人を殴ってまで止めた理由は何でしょうかお嬢さん」
「ん?……ああ!」
絶対忘れてたなこいつ。口には出したくても出せないが。
「ちょっと買い物付き合ってよ、一人じゃちょっと持ちきれなくてさ」
「お前が持てない荷物を俺が持てるわけないだろ?」
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