drei

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「あはは!良かったー同室が遠藤くんで」 一通り笑った冬史郎は、言った。 それは、カヅキも同じ事。 「俺も良かった。つか、セレブもフツーと変わんないんだな」 安心して、思わずそんな事までカヅキは言ってしまった。 「どういう事?」 不思議そうにこちらを見た冬史郎の視線とかち合い、カヅキは話す事にした。 生徒会長にキスされたことを? 否、 自分が突然セレブになった事を。です。 同室になった冬史郎位には言っても大丈夫だろうとカヅキは思ったのだ。 理事長が父親だって事は秘密ではありますが。 「へえ…じゃあ、ようこそ。セレブの世界へ…って、大して変わんないけどね」 事情を説明すれば、冬史郎は笑いながらそう言った。 そんなに変わらないわけが無いのだけど、それはさておき、彼とは上手くやっていけそうだとカヅキは思った。 「あ、ちなみにこの事は秘密で」 というの事も一応付け足した。 「なんで秘密かは分かんないけど、オーケー」 「ありがとう」 ああ、なんだか少しだけ学校生活が楽しみになってきた。 こんな感じで、他の生徒とも仲良くなれたらいい… そんな風に考えながら、冬史郎と歩き、寮まであと少しという時だった。 .
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