dreizehn

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「まて!まてまて!俺だってうっすらそうだろうなーって思ってたけど、そんな大事になってんの?」 説明を聞いたカヅキは慌てた。 だって、たかがーあえて言わせてもらうけどーたかが一生徒の恋愛事である。 それを学校行事を利用して、しかもルールを破ってまでやる事だろうか? それって色々大丈夫なの?と。 「僕も同じ事思ったよ。でもね、先輩方が“責任は全部自分達が持つ”って」 冬史郎のセリフにカヅキはポカンと口を開けたままになった。 なんだそれ 「サクラちゃんのいう通りだ」 延々と続くかと思われた茂みが終わり、開けた所に来たと思ったら、そこには彌生先輩と東條先輩がいた。 その場に不似合いな、大きなテーブル。 テーブルの回りには真ん中と両側に椅子が並べられいた。 そして、テーブルの上には、お茶と、お菓子と、軽食。 「ようこそ。マッドティパーティへ」 テーブルに片足を乗せて、椅子に体をあずけた東條先輩が、そう言った。 .
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