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「やあ、遠藤カヅキ」
ああ、何という事でしょう。寮の入り口に、立っているではないですか。
生徒会長こと、士堂アルスが…
「え?」
口元に僅かな微笑みをたたえ、立っている士堂アルス氏は、それだけで絵になります。
しかし問題はなんでココに居るのかと言う事です。
思わず足を止めて固まってしまうカヅキ。
冬史郎も固まっています。
そらさっき入学式で挨拶してた人が目の前に立ってれば固まりますよ。
ビックリですもん。
……と思ったら。
「キング……」
「なんですと?」
士堂アルスを見てそう呟いた冬史郎に思わず振り返った。
キング?
キングって、あのキング?王様とかの?
なんでキング?
やっぱり
……自分の来た世界は今まで居た所とは違う。
恨むぜオヤジ様。
母親とイチャイチャしてくれて構わないから、元の生活に戻してください…
カヅキは遠くを見ながら思った。
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