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「いらっしゃいませ」
気がつくと前にレイアが立っていた
「はは…、来ちゃったよ」
僕は美咲を見殺しにしたリリムに頼る事しか無い事が苦痛だった
「ありがとう。君が来てくれたら助かる」
初めてレイアが僕に話して来たので少し驚いた
「…僕に何ができるの?」
レイアの顔を除きこんで聞いた
「リリム様を止めていただきたい」
リリムに何かあったのだろうか
「リリムを?僕にできるわけないよ…」
レイアはこっちだ と言うように部屋を出ていく
僕は仕方なく、レイアについて行った
「…聞いて。リリム様は黒と白どちらにも属さない者。それは身体中に無数の黒き者と白き者を飼ってるから。」
それは実際見てわかっていた
悪魔の感覚と天使の感覚
「これらは普段、リリム様が押さえ込んでいるから出てこないが…ある時期にだけ、リリム様の力が一時的に弱る時がある。原因は不明だ。創造神が何かしたのだろう。」
僕は黙って聞いていた。
コツコツという歩く音が廊下に響く
「この時、リリム様は我を失って暴走する。身体の中の力が身体を奪い合うからだ。今までは私で止めていたのだが、回を追う毎に強まっていてな。今回は一人では止められそうにない」
リリムにそんな弱点があるのか
だいたいわかったけど、わけわからない。
でも話を続けた
「で、僕はどうしたらいいの?」
僕がその質問をした頃に、中庭へついた
「創造の力で私を押さえ込むの。最も、そんなに上手くはいかないと思うわ」
リリムは話を全て聞いていたかのように、会話に入ってきた
僕はリリムを少し見ていた
「まだ大丈夫よ。」
リリムはそうクスッと笑いながら言った
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