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｢シャァ!｣
飛び掛かってきたﾘﾘﾑをﾚｲｱはｻｰﾍﾞﾙで受け止めた
｢くっ!｣
―かなりきつい!
｢人間!まだか!｣
ﾚｲｱが叫んだ
―どうしたらいいかわからないよ
キィン!
ﾚｲｱのｻｰﾍﾞﾙが折れた
｢シャァ!｣
その悪魔はﾚｲｱの首に食いちぎるように歯をたてた
｢ぐっ…う…｣
吹き出た血しぶきが僕の顔にかかった
｢人間!早くしろ!死にたいのか!｣
ﾚｲｱは口から血をながして叫ぶ
―どうしようもないよ
ﾚｲｱは爪で身体を引き裂かれ倒れた
―もう…
走馬灯の中、美咲の言葉が浮かんだ
『お兄ちゃん…死なないでね。私のたった一人の家族なんだから』
―そうだ!僕は…美咲を…!
僕は力を振り絞って立ち上がった
ﾚｲｱは腹を裂かれ、もう動いていなかった
その内臓をﾘﾘﾑは食っていた
―何かﾘﾘﾑ・ｻﾀﾅｴﾙの知能を治せる物…
そう思った時、僕の後ろに巨大な砂時計が現れた
―こっちにくる!
｢ギシッ｣
ﾘﾘﾑはゆっくりこちら向いた
｢砂時計!ﾘﾘﾑ・ｻﾀﾅｴﾙの知能を復元してくれ!｣
ザザ…
砂時計から砂が少し落ちた
｢ギキャァァァ…!｣
ﾘﾘﾑは一声叫んで倒れた
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