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「はぁ…はぁ…」
砂時計はゆっくり消えていく
「う…」
「リリム!」
僕はリリムに駆け寄った
「…つ…ごめんなさい…記憶がはっきりしないの…レイアは…?」
僕は黙っていた
リリムは、レイアの方を見た
「私がやったのね…。もういいわ、大丈夫」
リリムは立ち上がり、レイアの側によった
「あなたには苦労をかけてばかりね…」
リリムはレイアを抱えた
「俊…ありがとう。今は休みなさい。私たちも少し休むわ」
リリムはそう言うとレイアを抱えて屋敷へ入って行った
僕はリリムを呼び止めようとしたが、その悔しげに震えた横顔をみたら、できなかった
―…僕も休もう
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