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光一は、とりあえず昨日の男の言葉を整理していた。
あの後も、色々と質問していたのだが、その場で理解する事は出来なかった。
一晩寝て脳に休息を与えた今なら、理解出来るかもしれない。
自分とは別の…いや、自分自身らしいのだが。
もう1人の自分が、自分を殺しにやって来る。
そして、そいつは、この世界の者ではないと、昨日の男は言っていたのだ。
自分自身なのに、この世界の者ではない…?
ならば、オレはどうなる?
もう1人のオレも、自分自身なのに、そいつはこの世界の者ではない。
じゃあオレも、この世界の者ではない……?
だが、どうやらそれは違うらしい。オレだけは、この世界の者らしいのだ。
それだけを聞くと、まるで違う世界からもう1人のオレがやって来ると言っている事になるではないか。
馬鹿な。有り得ない話だ。
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