13人が本棚に入れています
本棚に追加
『そんな事より、オレはお前達の事は知らないのだが…』
後ろから付いて来ている矢嶋が、光一以外の3人を見て言った。
『ごめんなさい。紹介が遅れました。私は、井上法子です。初めまして矢嶋さん』
法子は、丁寧に自己紹介した。
『よろしく。井上だな…覚えておくよ』
『俺は慎一。本名は、高尾慎一郎だ』
慎一は、真っ直ぐ矢嶋の目を見て言った。
すると矢嶋は突然、足を止めた。
『高尾…井上…』
矢嶋は、慎一と法子の名字を呟いた。
しかし、一緒立ち止まったかと思うと、また歩きだした。
『オレは五十嵐篤!強そうだろ』
篤は、ニカッと笑いながら矢嶋に言った。
しかし、矢嶋は下を向いたまま何も言わなかった。
最初のコメントを投稿しよう!