【白い部屋】

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言葉にはならなかった…。 一面、真っ白な空間が広がっている。 何も無い。 あるのは、自分だけ…。 『なんだ…ここは?』 ようやく、言葉が感情に追い付いた。 思わず出た言葉。 しかし、口の中が渇ききっていたらしく、唇が上下くっついていて、上手く舌も回らなかった。 ゆっくり上半身を起こして、とりあえず取った行動は、首を左右に回し、辺りを見回す事だった。 それしか出来なかった。 しかし、オレにとって、それが精一杯の事だったんだ。 しばらく、ボーッとする。 寝呆けているワケではない。 正直、何をしたら良いのか分からなかった。
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